Autifyでは、作成済みの「テストシナリオ」にあとから「ステップ」を追加する際に作業が楽になるように、追加したい箇所までの操作を自動で進める「ローカルリプレイ」という機能を提供しています。
例えば、ログイン後の画面に正しく文言が表示されているかを確認する「テストシナリオ」に、確認したい文言を追加するような場合は、追加レコーディング時に対象の画面にいたるためログイン操作を行う必要がありますが、その操作を「ローカルリプレイ」が代わりに実施します!
基本的なつかいかた
例えば以下のシナリオのステップ5と6の間にステップを追加したい場合
ステップ5と6の間に表示される「+」をクリックし「ここにレコーディング」を選択すると、レコーディングウィンドウが起動し、ステップ5までの操作が自動で進みます。
「ローカルリプレイ」が動作している最中は以下のダイアログが表示されます。
正常に「ステップ」を追加したい箇所までの操作をリプレイできた場合は、以下のダイアログが表示され、以降は新規にレコーディングする際と同様にクリックや入力といった操作が記録され、各種アサーションを追加できる状態になります。
※「ローカルリプレイ」が中断した場合については当ページ下部をご参照ください。
注意事項
「ローカルリプレイ」と「テスト実行」の違い
「ローカルリプレイ」は、作成済みの「テストシナリオ」にあとから「ステップ」を追加する際に作業が楽になるように、追加したい箇所までの操作を自動で進める機能です。
「ローカルリプレイ」時には、各種検証ステップにおける処理を行わないなど、テストの実行とは処理が異なるところがあります。
そのため、ローカルリプレイをテスト実行の代わりに使うことはできません。
テストが成功するのか失敗するのかといった確認は、実際にテストを実行して確認していただく必要があります。
また、「テスト実行」は実行回数としてカウントされますが、「ローカルリプレイ」はテストではないため何度実行しても実行回数としてカウントされません。
中断したい場合
中断方法
もし何らかの事情で「ローカルリプレイ」による操作を中断したい場合は、ダイアログに表示されている「中断して手動で操作する」をクリックすることで中断できます。
中断後のレコーディング方法
中断直後は「Autify Recorder」は一時停止状態で以下のような注意書きが表示され、操作を記録しない状態となっています。
レコーディングをしたい状態になったら「Autify Recorder」に注意書きに従い、左から2つ目の一時停止アイコンをクリックし、レコーディングを有効にすることで、新規レコーディング時と同様に操作が記録されるようになります。●が点滅している状態がレコーディングが有効であることを示します。
エラーが発生し、止まってしまった場合
予期せぬエラーとその原因
「ローカルリプレイ」により自動的に操作を進めている途中で何らかのエラーが発生し、処理が止まってしまうことがあります。
以下はエラーが発生した際に表示されるダイアログです。
また、「ローカルリプレイ」でエラーが発生する主な理由は以下のとおりです。
- ファイルアップロードなど、ローカルリプレイに未対応の機能をリプレイした。
- 操作ステップ(クリックや入力)が対象としている要素がみつからなかったなど、何らかの理由で操作に失敗した。
- JSステップに記述された内容が不適切でエラーが発生した。
- サイトとの相性が悪いなどの理由でうまくリプレイ処理が働かなかった。
「ローカルリプレイ」と「テスト実行」の違いの項でふれている通り、「ローカルリプレイ」と「テスト実行」は別物ですので、「ローカルリプレイ」でエラーが発生してしまう場合でもテストは問題なく実行できることがあります。
エラーが発生した時の対応方法
以下のいずれかの方法で、ローカルリプレイを再開・中断することができます。
- 再試行:失敗したステップのリプレイをリトライする。
- リプレイを中断:ローカルリプレイを中断する。
- リプレイを続行:失敗したステップを無視するか、または失敗したステップに相当する操作を手動で行い、続きからリプレイを再開する。
失敗したステップに相当する操作を手動で行う場合は、リプレイのダイアログを動かすことができますので、適宜移動させた上で操作を実施してください。
「ローカルリプレイ」が不要な場合
「追加したい箇所までのステップ数が多く途中のステップを割愛したい」など、何らかの理由で「ローカルリプレイ」による自動操作が不要な場合は、「ここにレコーディング」ではなく「ここにレコーディング(リプレイなし)」を選択して、追加レコーディングを開始してください。